第三十一章
■アメリカ的?■
 ホテルに帰った後、みんなでコンビニエンスストアに行った。日本ではあまり見かけないがアメリカ、ここサクラメントはガソリンスタンドがコンビニエンスストアを営業している。二、三、小ものを買い入れホテルに戻る。どの店に行っても日本との文化の違いを感じ品物を見ているだけでも面白い。甘いものはより甘く、野菜から肉まで大きいものはより大きく、レストランなどで出てくる食事の量といい、日本とアメリカの違いを身をもって感じている。

 今回サクラメントジャズジュビリーのオフィスからCDを持ってくるようにとの要請があり、私たちは日本の常識で考え50枚もあれば間に合うと考えた。それがなんと演奏が始まって3日でほぼ完売である。本コンサートが始まるまでに4日あるので、急遽長男幸太郎の家に電話を入れ、大至急FedexでCDを送るようにとの連絡を取った。
 
ジュビリー参加記念に発売したCD
"SIng Sing Sing"

・・・と言っても我が家に残っているCDはやはり50枚ほどだ。プリジュビリーで売り切れてしまうのだから、本コンサートが始まったらどうなってしまうことやら予想が付かない。あれこれ考えてもしょうがない、なるようにしかならないのだ。ありったけのCDを送って貰うことにした。これは後日談だが、CDは28日の二回目のコンサートに間に合った。早速ボランティアに販売して貰ったがそのステージの途中で全部売り切れてしまった。本コンサートが始まったばかりだというのに、残りの3日半はCDなしでコンサートをやらなくてはならない。仕方のないこととはいえ少々残念である。来年は、五〜六百枚はもってくるつもりだ。

 今日朝早く起きてトレーニングしたおかげで、トランペットの調子は良かった。やはり私の場合は、トレーニングは欠かせないようだ。明日もやらなくてはならない。
 
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