マウスピースの改造


マウスピース改造の範囲について。
一般の人が可能なマウスピースの改造はスロートを大きくするか、またはカップを浅くしてリムの内径を縮めるぐらいだ。まず成功例は私の考えでは皆無だと思う。あまりにも一般のプレーヤーはマウスピースの仕組みをしらなすぎると推測できる。まず高い音を出すために内径の小さなマウスピースを使うだろう。それはジャズオーケストラのように、マウスピースを口に当てるとき一回一回セットし直しが出来る場合はそれほど耐久性ということに問題は生じない。しかし、クラシック音楽やジャズコンボの場合はマウスピースを口に当てる場合のセットのし直しが困難になる。したがって、小さなマスピースの中に口が収まらなくなってくる。その状態でたぶん音が出なくなるだろう。かといって音色がよいといって大きなマウスピースを使うとそれこそ本当音出なくなる。多くのトランペットプレーヤーはそのジレンマで多くの無駄な時間と金を費やすことだろう。前置きは少々長くなったが、改造について話をしてみよう。


問題は大きなマウスピースで長時間吹ければ良いわけだ。現在市販されているマウスピースはボブリーブス、パーピアンス、ジャルデネリ、などをのぞきバックボアーの広がりがはやすぎるのである。前記三社のマウスぴースのバックボアーの広がりはヤマハやバックと比べて大変なだらかである。そういうバックボアーの機能などを知らずにただ闇雲に削るのは無謀といえる。また少々宣伝臭くなるのであまり言いたくないのだが、今回発売された中川モデルのマウスピースは、それら改造のことをあらかじめ考えてカップはバックの2C、3C、スロートは、3.57mm(28)バックボアーはパビアンスより緩やかな開きだ。今までどの楽器屋を探しても、どのメーカーのマウスピースでもその大きさでスロートの小さなマウスピースはなかった。


中川モデルのリム形状、カップの形状については、私の言っている「えぐり」とリムのエッヂに若干の改良の余地が残っている。もちろんそのまま使って好結果な方はそのままでよい。もし改造するならば、私の場合は、エッジをほんの少し丸くし、エッヂから2mmぐらいのところを2mmはばでやはりほんの少し削る。音が少しいやらしいので、スロートを3、6mmに大きくしてある。3.6mmがどのくらいの物かというと、通常のバック、ヤマハが3.66mmであるからまだまだ小さいといえる。
結論からいうと中川モデル以外のマウスピースを削ると、改造ではなく、改悪になるだろう。これは決して宣伝ではない。是非参考にしていただきたい。



改造の実際

見にくい部分もあると思いますが、マウスピースを真上からみた時のものと思って下さい。
点線の部分が、エッジとえぐりという部分です。
この部分を2mmほどメッキが落ちてほんの薄皮1枚分ほど削ります。
えぐりという言葉からえぐり取るというようなイメージを想像されると思うが、実際削る分量はほんのわずかなものである
注!!
マウスピースを削る事について
  ○ あくまで改造は自己の責任に於て行ってください。
  ○ それに伴う危険やリスクなどに関しては当ホームページでは一切の責任は負いません。
  ○ 現在使用中のマッピを削るのはやめましょう。同じモデルを購入して、それを削ってみてください。そうしないと、もし失敗した時に取り返しのつかない事になってしまいます。

実際の写真です。
写真ではわからないですね、、、


ご質問はBBSの方までご遠慮なくどうぞ

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